悲報:世界最大の輸送機アントノフ225がウクライナで破壊

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ロシアによるウクライナ侵攻で飛行機に関する残念なニュースが入ってきました。

世界に一機しかない世界最大の飛行機アントノフ225がウクライナの空港で破壊されました。

フライトレーダー24の記録が若干ですが残っています。

https://www.flightradar24.com/data/flights/ur82060

機体番号はUR82060

ムリーヤとも呼ばれる六発エンジン機ですが、フライトレーダーの記録によると最後の2021年8月24日です。

その数日前にも飛行記録がありますが、ほとんどが調整飛行のようなルートのようです。

貨物機は荷主の要請でフライトレーダー24のようなアプリには飛行機記録が残らないこともあります。特殊な荷物が多かったでしょうから、おそらく記録がないだけで運用はされていたと思われます。

実際、航空機写真共有サイトのairliners.netでは、2021年11月に中国の天津の空港(Tianjin Binhai International Airport)で撮られたという写真が記録されています。
https://www.airliners.net/search?keywords=an-225

日本にも昨年2020年6月3日に中部国際空港に医薬品の輸送で最後の飛来をしています。5月23日と29日にも飛来しており、続けて3回飛来しました。この際の目的はいずれも給油でした。

アントノフ225の大きさをA380と比較すると

an-225
全長: 84 m
全幅: 88 m

A380が
全長: 73 m
全幅: 80 m

ですから、長さも幅も約10メートルほど大きいので、いかに巨体かがわかると思います。

豆情報ですが、アントノフ225もアントノフ124も、滑走路に侵入してから離陸までやたらと時間がかかる(5分くらい)ことが有名で、ちょっと迷惑な機体でもあります。航空機ファンの中では「儀式」と呼ばれます。

運行は、パイロット2名、航空機関士2名、通信士1名、航法士1名の計6名必要です。現在の主流は2名なので3倍も乗員がいるんですね。

実はこの機体、一度はスクラップとなっていたことがあり、そこから復活を遂げています。また、Wikipediaを見ると、「未完成機1機」となっているので、まだ復活の余地はあるかもしれません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/An-225

どちらにせよ、なんとも残念なニュースです。

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