ホライゾン航空のDASH-8 Q400が地上職員に盗まれて墜落という事案発生

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こんなことって起きるんですかね!?

2018年8月10日、ワシントン州シアトルのシアトル・タコマ国際空港からHorizon Air ボンバルディア DASH-8 Q400が盗まれました。犯人は、29歳のリチャード・ラッセル。Horizon Airの地上サービスオペレーターでした。

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幸い彼一人だけ乗っており、巻き込まれた人はいませんでした。自分でエンジンを起動させ、現地時間19:32に滑走路から離陸させました。その後アクロバット飛行を行った後墜落。”リッチ”(彼の愛称)は死亡しました。

テロの可能性や予期しない事態に備えて2機のF15戦闘機がスクランブル発進。

盗まれた機体はこのアラスカ航空所有で、レジストリナンバーはN449QX。

N449QXは事故当日13:35にシアトルに着陸し、この日はそのまま飛行の予定がありませんでした。

Q400は空港のメンテナンス地区から盗まれ、現地時間19:32に滑走路16Cから無許可で離陸しました。シアトルタワーは、当初から無線更新を試みましたが、反応はなし。(周波数をどこに合わせてるのかわからないので当然ですが・・・)

その後管制官は、リチャードとの無線連絡に成功。25分間通信することができました。彼は自分自身の名前を名乗り、自分は「狂った男だ」「壊れているヤツ」「ネジがぶっ飛んでる」などと自分を形容。

管制官はなんとか着陸させようと説得しますが、リチャードはもともと着陸させようと思っていなかったらしいですね。自殺するつもりだったのでしょう。そして、やってみたかった操縦をいくつか試しました。背面飛行のようなことなどやっちゃってます。

最終的に、ワシントン州ピアス郡のケトロン島にQ400は墜落し、リチャードも死にました。空港を離陸してから約1時間後のことです。

リチャード・ラッセル

リチャードは既婚者で、タコマ空港でエプロンに駐機している飛行機を再配置するチームに4年間所属していたようです。上司は「みんなから好かれていた」「静かな男」と評していました。

SNSの時代、彼の更新記録やアクロバット飛行しちゃってる飛行機の映像などがYouTubeに上がっています。

交信記録↓

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